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金沢グルメタウンのど真中に

「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」

誕生!

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OMO5金沢片町 by 星野リゾート外観

星野リゾートが運営する「OMO(おも)」は、今までにない新スタイルの都市ホテルブランドとして2018年に誕生した。ブランドのコンセプトは、寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市ホテル。OMOは全国11施設あり、その街それぞれの魅力を最大限に楽しめる体験型の仕掛けがいくつも用意されているのが特徴だ。今回取材した「OMO5(おもふぁいぶ)金沢片町 by 星野リゾート」(以下OMO5金沢片町)では、金沢グルメを堪能できるプログラムがいくつもあり、その全てを体験することにより金沢の食文化に今まで以上に興味を持った。星野リゾートの星野佳路社長が、これからのラグジュアリーはその土地でしかできない体験をすることだと語っていた。実際ホテルに伺うと、ホテルスタッフやその土地を知り尽くしている地元の方々との交流を通して、ガイドブックなどからは得られない情報を入手することができた。

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OMOベース

金沢片町は北陸随一の繁華街で、金沢の名物料理やお酒が楽しめる店が点在している。そんな街のど真中にOMO5金沢片町はある。金沢のおしゃれスポットと言われている香林坊からも徒歩圏内で金沢駅からも車で10分。周辺には金沢21世紀美術館などのアート関連施設もあり、金沢の食をディープに味わい尽くしたい、遊び尽くしたい人にはもってこいのロケーションだ。ホテルのコンセプトは「あっぱれ!味のかたまち」で、誰もがあっぱれと心がときめくような、食の魅力に触れる旅を提案するという思いが込められている。

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OMOベース内にあるご近所マップ

OMOの各施設にある「Go-KINJYO(ごーきんじょ)」は、ホテルから徒歩圏内の街を丸ごと楽しみ尽くすためのサービス。ホテル内のパブリックスペース「OMOベース」には、ご近所マップがあり、ホテル周辺のガイドブックには掲載されていないリアルでタイムリーなお勧め情報等が壁一面に描かれている。また、実際に街を散策する「ご近所アクティビティ」も毎日実施されており、街を知り尽くしているご近所ガイドOMOレンジャーによる解説付きで街を歩きながら、街の歴史や美味しいお店などを教えてもらえるのも魅力的だ。

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​今回宿泊したスーペリアルーム。2名での滞在にはオススメ

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ファミリーでの滞在にはOMOハウスがオススメ

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OMOハウスはキッチン付き。室内で食事するのにぴったりのソファとテーブルが完備

OMOには1、3、5、7と数字が付いていて、この数字はサービスの幅を表している。OMO5金沢片町は5なので、ブティックホテルにあたる。客室は6タイプ全101室。グループや家族での旅にお勧めの「OMOハウス」はキッチンとランドリーがあり、長期間での利用にも適している。スーペリアは大きなソファーとベッドのある部屋、ビジネスやワーケーションの人に最適なダブルルームなど旅の用途に合わせて部屋を選べる。インテリアはシンプルながらも、金沢の街の特徴をカーテン模様や地元の作家の作品などを装飾してさりげなく表現している。都市型ホテルには珍しくドッグフレンドリーな部屋も2部屋あるので、ペットと供に旅行ができる。OMOハウス宿泊者以外でも、長期滞在者用に洗剤レスのスマートランドリー「wash +comfort」が1階にある。これは、ホテル業界初導入で、SDG’sに取り組む星野リゾートの会社理念と一致する環境に配慮したランドリーだ。世界初の洗剤を一切使用しないランドリーを次回滞在の時はトライしてみたい。

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OMOワークルーム

宿泊者専用の個室のワークルームがホテル内にあるのも嬉しい。フレキシブルオフィスを展開するWeWork Japanと連携したワークルームがOMO内に誕生した。予約制で1室あたり1時間500円で使える。ファミリーと宿泊中でもオンライン会議に出席する際にこの個室で仕事ができる。WeWorkメンバーなら宿泊中に2時間無料で利用可能。ワークルーム内は、10畳ほどの広さで快適空間。デスク、チェア、デスクライト、Wi-Fi、電源ケーブル、PCモニターなどのアイテムが揃っている。チェックイン前やチェックイン後の隙間時間での利用も可。OMO5金沢片町を含む8ヶ所のOMO内にワークルームがある。

OMOワークルーム:

1時間500円

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生らくがん作り体験

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2個出来上がり

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九谷焼のお皿に乗せて水出しの棒茶と

ホテル内のご近所アクティビティは「生らくがん作り体験」と「いいじな棒茶の飲み比べ体験」の2つ。まず、江戸時代からある伝統的な銘菓「生らくがん」を手作りする教室に参加した。金沢市の老舗和菓子店「落雁 諸江屋」の協力で、生らくがんの手作り体験教室を毎日開催している。レクチャーを受けた後、OMOレンジャーの指導のもと材料を混ぜて型に押し固めて出来上がり。材料は和三盆糖、香梅粉、あんこの3種類。全て自然由来のものを使用しているので、甘さ控えめで食べやすい。型は縁起の良い水引きや梅など10種類から選ぶことができ、全てオリジナルデザイン。簡単に生らくがん2個を作れて、出来立てを棒茶とともにその場でいただくことでテンションが上がった。

 

「生らくがん作り体験」:

開催時間:15:30~16:00(要予約)/料金:一人1,000円

 

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「いいじな棒茶飲み比べ体験」はOMOベース内のご近所マップ付近で毎日開催している

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加賀棒茶の歴史などのレクチャーの後、お茶を飲み比べ

金沢市の老舗茶店「野田屋茶店」監修の「いいじな棒茶飲み比べ体験」は、お茶のレクチャーを聞いた後に2種類の加賀棒茶と1種類の煎茶を飲み比べる。いいじなは金沢の方言で「良い」とか「素敵な」を意味する。

同じ茶葉でありながら、深煎り、浅煎り、煎茶と全く味が違うのが面白い。

加賀棒茶は石川県で誕生したほうじ茶で、茶の茎を焙煎したほうじ茶を棒茶と呼ぶ。一般的なほうじ茶との違いは、金沢のほうじ茶は一番摘みの良質な茶葉を焙じて使用することが多く、焙じの甘くこうばしい香りで味わいがマイルド。スイーツと相性抜群のお茶だ。体験後は、ホテルそばにある野田屋茶店に行ってみるのはいかがだろうか。私はディナー前に野田屋茶店からハシゴスタートして、加賀棒茶味のソフトクリームを食べた。

「いいじな棒茶飲み比べ体験」:

毎日開催(各回20分)/料金:無料

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「金沢片町味わいまっし散歩」では、街の歴史や美味しいお店情報を教えてもらえる

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茶菓工房たろう 鬼川店で和菓子の試食付き

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街歩きのご近所アクティビティ「金沢片町味わいまっし散歩」は、OMOレンジャーの案内で、片町を一時間かけて散策するガイドツアー。片町の食文化のルーツや歴史を聞きながら、美味しいお店情報も教えてもらえて、ディナーをどこで食ベればよいかのご提案までしてもらえた。散策の途中に休憩で立ち寄った店舗は、茶菓工房たろう 鬼川店で、このツアー参加者限定の数種類の和菓子を棒茶とともに試食した。

 

「金沢片町味わいまっし散歩」:

開催時間:16:00~17:00/料金:無料

 

このグルメタウン片町はスペインのマドリードのバル通りに似ていると感じた。マドリードには、個性的なタパスを出す小さなお店が軒を連ねている通りがあり、マドリードの人たちは夕暮れ時になると、それぞれのお気に入りのバルをハシゴする。1軒目はマッシュルームのお店、2軒目はエビのお店など、何軒もタパスをお酒と供に食べてからディナーに向かうという。そこまでの胃袋を持つ日本人は少ないけれど、ぜひ何軒もハシゴして、金沢の名物料理を堪能してみよう。私が立ち寄ったuvauvaは2軒目の利用客のために20時30分から前菜の盛り合わせを用意している。3種類のタパスのような前菜と自然派ワインをいただきながら、胃袋を満たした。こんなディープな金沢の夜を過ごしたのは初めてであった。

 

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OMOカフェの名物朝食「OMOrning(オモーニング)リゾット」

OMOベース内には金沢片町の食を気軽に楽しめるOMOカフェがある。OMOカフェでは朝食「OMOrning(オモーニング)リゾット」があるとのことで、翌朝に利用した。メイン料理は5種類のリゾットとクロックムッシュから選べる。中でも棒茶を出汁に使った「棒茶と生麩のリゾット」がここのオリジナルとのことで、それを選んだ。湯葉でご飯を包み、棒茶を煮出して和風に味付けした餡の出汁には、金沢らしさが詰まっている。サラダやスープなどはブッフェスタイルで、サラダも適量が並び、前夜のハシゴで疲れた胃袋にも優しいメニュー構成になっていた。

朝食以外でも、カフェも利用できる。カフェ内には、地元で人気のスイーツショップのお菓子などが販売しており、カフェで淹れたてのコーヒーとスイーツを食べるのも良い。コロナ禍では部屋に持ち帰って食べる宿泊客も多いそうだ。ここでしか味わえないスイーツをぜひ食べていただきたい。

 

OMOカフェ:

営業時間:7:00~23:00(ラストオーダー22:30)

*外来での利用も可能

*朝食の提供は7:00~10:00(1,600円。予約不要)

 

 

OMOの提案する「貴重な体験ができる」旅は、これからの新しい旅のスタイルになるのだろうと感じた。様々な街のOMOに宿泊して知的好奇心を満たす旅に出かけてみてはいかがだろうか。

 

 

OMO5金沢片町 by 星野リゾート

石川県金沢市片町1丁目4番23号

0570-073-099 (OMO予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kanazawakatamachi/

文 by 川合由希子

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