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建築家・黒崎敏氏がオススメする海外の美術館&ホテル

スリランカにあるホテル「ルヌガンガ」のリビングルーム
Peopleの第一回のゲストとして登場していただいた、建築家の黒崎敏氏に聞いてみたいたことがあり、再度インタビューをお願いした。昨年の今頃は、2021年の春以降は海外旅行が自由にできるようになるだろうと思っていたが、GW前に3度目の緊急事態宣言が出るという事態になった。新型コロナウィルスが収束するまでは、イマジネーションの旅を楽しみましょう。

デンマークの首都コペンハーゲン
Apollon(以下A):前回のインタビューで海外に頻繁に行くと伺いました。35カ国に行かれてるのですね。海外でお気に入りの美術館やホテルなどを教えてください。
黒崎敏氏(以下黒崎氏):仕事やプライベートで様々な国を訪れますが、素晴らしい美術館やホテルは沢山あります。特に北欧が好きで何度も行っていますね。デンマークのコペンハーゲン周辺はガストロノミーの世界では有名なエリアで、世界中のフーディーが注目する街ですが、建築や家具の世界でもデザインの巨匠達が活躍している街でもあります。建築や家具のミュージアムもありますが、私がオススメするのはルイジアナ近代美術館です。邸宅を改築したこの美術館は自然と一体となっていて、美術館と自然の境目がないのが特徴です。美術館といえばシンボリックな建物になりがちですが、そのような印象が全く感じられません。展示室までの回廊はガラス張りで広大な庭の景色を楽しめ、カフェテリアからはオーレスン海峡が眺められるなど周辺の環境を最大限にいかしています。特別な場所というよりもむしろ周辺の人たちの寛ぎの空間となっている開放的な雰囲気がとても良いと感じました。ニューヨークにあるMoMaなども子供たちがアートレクチャーを受けていて、市民が気軽に楽しめるアーバンミュージアムならではの良さはあります。一方、ルイジアナ近代美術館はアートに興味がある人に限らず、大人から子供まで、居心地の良さを求めて美術館で過ごすという人が多く、生活の中にアートや自然を取り入れて楽しんでいると感じましたね。今まで世界中の素晴らしい美術館を見てきましたが、中でも一番のお気に入りです。

ルイジアナ近代美術館内の回廊

「ジャコメッティ・ルーム」
風景とアートが一体化している
