top of page

『オズの魔法使い』を

五感で楽しむフレンチレストラン

oz_all.jpg

メズム東京で「オズの魔法使い」をテーマとしたランチ&ディナープログラムがスタート

お出かけにも心地いい季節を迎えて、ランチやディナーに行く機会も増えるこの頃。食事も一つのエンターテインメントと捉え、映画や演劇を観ているみたいに味わってみたいもの。そんな素敵なひと時を楽しませてくれるのは、「メズム東京、オートグラフ コレクション」のフレンチレストラン、「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」。ここは、舞台を観劇するように、作品の世界観に浸れる美食体験ができる、斬新なレストラン。2022年9月30日(金)まで『オズの魔法使い』の原作小説をもとにした、ランチ&ディナープログラムが楽しめる。今回は、一足先に体験してきたランチのプログラムを中心にご紹介!

 

『オズの魔法使い』は、1900年にアメリカで出版されたライマン・フランク・ボームの著作。『The Wonderful Wizard of Oz (邦題:オズの魔法使い)』 は、竜巻によって魔法の国オズに飛ばされた少女ドロシーが、さまざまな出会いを経て故郷に帰るまでの物語。誕生から120年以上が経つ現在でも、世界中で愛読され続けている作品である。なので、どの年代の人でも一度は見聞きしていることだろう。

 

このプログラムでは、物語の前半がランチ、後半がディナーとなっている。いずれも旬の食材を用い、フランス料理の繊細な技で様々なシーンを表現している。ランチとディナーを 合わせると一つの物語が完成するが、ランチだけ、ディナーだけでも物語の世界観を充分楽しめる。

ランチプログラムでは、大きな竜巻によってドロシーと子犬のトトが家ごと不思議の国オズへと飛ばされる冒険の始まりから、旅の道中で出会った愉快な仲間たちと共についにエメラルドの都へたどり着き、物語が大きく展開していく場面までを表現している。

 

アミューズブッシュ.jpeg

アミューズブッシュ The Cyclone -竜巻-

 

『オズの魔法使い』の最も有名なシーンは、冒頭の、竜巻によってドロシーとトトが不思議な世界 へと飛ばされるところ。1品目はこのシーンを表したもの。ふわふわのヨーグルトのエスプーマの中には、トラウトサーモン、季節のフルーツ、クスクスやデュラム小麦などがぎっしり。フルーツの甘みやヨーグルトの酸味、ハーブソースの香りが爽やかな一品。ちなみに厨房では、竜巻をどう表すか、とても悩んだのだそう。

前菜_edited.jpg

前菜 The Council with the Munchkins  -マンチキンたちとの話しあい-

 

家ごと飛ばされてしまったドロシーが目を覚ますと、そこは美しい草花に囲まれたマンチキンの国。そこに現れた北の魔女にドロシーは家へ帰る方法を尋ねると、北の魔女は東の魔女が履いていた銀の靴を渡し、エメラルドの都へと続く黄色いレンガの道をたどってオズの魔法使いに会いに行くようにと告げる。

ターメリックで色付けされた薄いパンは、黄色いレンガ道の再現。その下には柔らかく焼き上げた穴子に、茄子のマリネ、茄子のムース。穴子の濃厚な味わいに、酸味の効いた茄子のマリネがよく合っていて、斬新さも感じる。

メイン1.jpeg

選べるメイン1(魚料理): The Road Through the Forest  -森の中の道-

 

ドロシーとトトは、黄色いレンガ道で、棒に引っ掛かったかかしを助け、ブリキのきこりに油をさし、 臆病なライオンと出会う。かかしは脳みそを、ブリキのきこりは心を、ライオンは勇気が欲しいと願う。それらを叶えてもらうため、ドロシーたちと一緒に、オズの魔法使いのいるエメラルドの都を目指すことに。「かかしの頭」は、魚介のすり身を包んだ、一見水餃子風。つるんとした食感が楽しい。「ブリキのきこり」は、光沢のある皮目 がブリキのように見える鯛をふっくらと焼き上げたもの。「ライオン」は、ヤマブシタケのフリットでたてがみ風。登場キャラクターを想像しながらいただく、遊び心溢れた一品。

 

メイン2_edited.jpg

選べるメイン2(肉料理):The Deadly Poppy Field  -おそろしいケシの野- 

エメラルドの都を目指す途中、色鮮やかな花々に魅せられケシの花畑へ。深い眠りを誘うケシの花のにおいで、ドロシーとトトとライオンは眠り込んでしまう。真っ赤なトマトパウダーと黒ニンニクのピューレで毒々しく描かれた花々は、ドロシーたちが 迷い込んだケシの花畑の再現。ケーキのような肉は、外側はハシバミのクランブルでカリッと、内側はやわらかくジューシーに仕上げた氷室熟成豚。ヘーゼルナッツ風味のソースと季節の野菜が彩りを添える。

デザート_edited.jpg

デザート:The Emerald City of Oz -すばらしいエメラルドの都-

いくつもの冒険を乗り越えたドロシーたちは、ついにエメラルドの都にたどり着く。緑の眼鏡をかけ都に入ると、そこにはエメラルドが散りばめられた世界が。やがてドロシーたちの前に、オズの魔法使いが現れる。青リンゴやキウイといった、緑のフルーツをふんだんに使ったデザートは、エメラルドの都を見つけたみたいにウキウキしてしまう。青リンゴのムース、ピスタチオのサブレ、ハーブのリキュール、シャルトリューズを使用 したムースリーヌが美しく重なり合う。酸味と甘みが清々しい、贅沢なデザート。

 

ディナープログラムでは、西の悪い魔女の手下たちと戦ってピンチに追い込まれるシーンから、 優しい南の魔女の助けでドロシーとトトが無事に元の世界へと帰るフィナーレまでを再現。

ディナープログラム.jpg

左下)アミューズブッシュ:The Search for the Wicked Witch -悪い魔女をさがしに-

右)前菜:The Rescue -ドロシー仲間をすくう- 

左上)魚料理:The Magic Art of the Great Humbug -偉大なぺてん師の魔術-

手前中央)肉料理:How the Balloon Was Launched -気球はどうやってとんだか- 

奥中央)デザート:Home Again -なつかしいわが家へ-

このユニークなダイニングエクスペリエンス、家族や友人との会食のほか、世代を超えた人との交流でも話題は尽きないだろう。作中に登場する色鮮やかな魔法の国や、ユニークなキャラクターたちに想いを馳せながら、かけがえのないひと時を楽しみたい。

 

『The Wonderful Wizard of Oz (オズの魔法使い)』ランチ&ディナープログラム 

 

提供期間: 2022年9月30日(金)まで

営業時間:

ランチ:11:30~15:00 (L.O. 14:00) 

ディナー:17:00~23:00 (L.O. 22:00)

(最新の営業時間は、ホテル公式ウェブサイトで要確認)

場所:メズム東京、オートグラフコレクション16階レストラン「シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)」

コース料理料金:

ランチ6,100円 / ディナー12,700円

(消費税・15%のサービス料込み)

※メインディッシュのお肉は、別途追加料金にて黒毛和牛ロース肉、または黒毛和牛ヒレ肉にアップグレード可。

 

ペアリング料金:

ランチ:ワイン(3杯)4,000円 / モクテル(3杯)2,500円

ディナー:ワイン(5杯)8,000円 / モクテル(4杯)3,000円 

(消費税・15%のサービス料込み)

予約方法: 

HP:https://www.mesm.jp/restaurant/chefs_theatre.html

電話:03-5777-1111(代表) / メール:reservation@mesm.jp 

文:松田朝子

bottom of page