メズム東京でクリムトの甘美な世界を
アフタヌーンティで味わう
クリムトの代表作「接吻」をモチーフにしたアフタヌーン・エキシビジョン第7弾『キス(KISS)』
東京竹芝のウォーターフロントにあるラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」では、名画をモチーフにした新感覚のアフタヌーンティ『アフタヌーン・エキシビジョン』が好評だ。
今回で第7弾となる『アフタヌーン・エキシビジョン』は、19世紀オーストリアを代表する画家グスタフ・クリムトの代表作『接吻(The Kiss)』の世界感を表現した『キス(Kiss)』。ホリデーシーズンにぴったりの甘美なアフタヌーンティを紹介する。
テーブルのキャンバススタンドには今回のモチーフ『接吻』のイメージ画が飾られ、絵を鑑賞しながらアフタヌーンティをいただく。画家のアトリエにお邪魔しているような演出
クリムトは19世紀オーストリアを代表する画家で、ウィーン分離派(セセッション)の初代会長でもあった。代表作『接吻』が誕生した1907~1908年はクリムトの黄金時代で、金箔を使用した煌びやかな作品が多いのが特徴。そんな黄金期の作品が今回のアフタヌーン・エキシビジョンのテーマとなる。
伝統的な英国式アフタヌーンティとは一線を画すメズム東京のアフタヌーン・エキシビジョンは、アーティストの作品からインスパイアされたメインのスイーツ、アーティストが活躍した時代を意識した伝統的なスイーツ、アーティストゆかりの地の食材を使ったセイボリーとペアリングモクテルで構成されている。3段トレイではなく、まるでコース仕立てのようにスイーツが運ばれてくるのも魅力的。
今回のメインとなるスイーツは、クリムトの作品『接吻』の世界観をモエ・エ・シャンドンを使用したパフェで表現している。まるでモエ・エ・シャンドンを飲んでいるようなほろ酔い気分になるシャンパンジュレパフェは、メズム東京のアフタヌーン・エキシビジョン担当チームの逸品だ。
オーストリアの食文化を8種類のスイーツ&セイボリーと2種類のモクテルで表現。左側①〜⑧
アール・ヌーボーを代表する画家の一人であるクリムトの作品に思いを馳せながら、彼が生まれ育ったウィーンをはじめとするオーストリアの食文化を8種類のスイーツ&セイボリーとペアリングモクテルで表現。
コース料理の前菜のように一口サイズのスイーツ&セイボリーが並んだ台が運ばれてくる。左側から順番に食べ進めているうちに、クリムトが活躍した時代のウィーンを感じることができる。スイーツ大国オーストリアの伝統菓子を一度に味わえるのも今回のアフタヌーン・エキシビジョンの楽しみの一つである。
写真左側から
①グーゲルフプフ(クグロフ)
マリーアントワネットも大好物だったと言われるオーストリア国民に愛されているお菓子。各家庭にグーゲルフプフを作る型があると言われるほど。日本ではクグロフの名前で親しまれているオーストリアの伝統菓子。本場オーストリア製法を再現してバターたっぷりの生地に仕上げている。クグロフの中は甘いチョコレートと味のアクセントにオレンジを加えている。
②モーン スフレ
モーンはドイツ語で黒ケシを意味するケシの実入りのスフレ。スフレの柔らかい食感にケシのプチプチ感と香ばしい風味が相性抜群。添えられた生クリームが味わい深さを増している一品。
③スコーン
オーストリアの家庭料理の食材として親しまれているジャガイモを使用したスコーン。中に混ぜ込んだチーズの塩味がしっかりときている。甘い物を食べた後にこの塩味がたまらない。
④クラップフェン
オーストリアではカーニバルが開かれる冬の時期の定番スイーツとしてポピュラーな揚げパン、クラップフェン。外側はカリッと内側はふんわりと仕上げたパンの中はアプリコットジャム入り。ウィーンでは紅茶がよく飲まれるので、アールグレイ風味に仕上げた自家製アプリコットジャムを使用。クラシカルな揚げパンを上品に仕上げた一品。
⑤リンツァートルテ
オーストリア第2の都市リンツ発祥の焼菓子リンツァートルテ。シナモンをしっかりときかせた生地にイチゴやラズベリーのジャムをのせて、表面を格子柄に焼き上げたスイーツ。シナモンの香りがホリデーシーズンを感じさせるしっとり食感。
⑥ザルツシュタンゲン
日本で人気の塩パンのルーツと言われているザルツシュタンゲンは、オーストリア発祥のパン。塩味が強く弾力ある食感のパンに、シャキシャキの新鮮なアスパラガスと肉厚のベーコンを挟んだ食べ応えあるウィーン風サンドウィッチ。
⑦ザッハトルテ
オーストリア・ウィーンの大人気スイーツ、ザッハトルテ。19世紀にオーストリア外相に仕えていた料理人フランツ・ザッハーが考案したケーキだ。しっとりとしたチョコレート生地に、一晩かけてシャリシャリ食感に仕上げたチョコレートをコーティングしている。甘さをおさえたチョコレート生地と甘いアプリコットジャムのバランスが絶妙。
⑧アップルシュトゥルーデル
渦巻きを意味するシュトゥルーデルは、ウィーンを代表するデザートの一つでオーストリアの家庭の味。薄く伸ばした自家製生地にシナモンをきかせたリンゴ、レーズン、クランベリーを何重にも包み込んで仕上げた焼菓子。
前菜のように仕上げた8種類のスイーツ&セイボリーでオーストリアの食文化を味わった後はメインスイーツの登場ですが、その前にこのスイーツ&セイボリーのペアリングモクテルを2種類紹介する。
ペアリングドリンクはノンアルコールのカクテル(モクテル)2種類
白ワイン、赤ワインをイメージして、どのスイーツ&セイボリーとも合わせやすいノンアルコールのカクテル。
1杯目はマスカットジュースをベースにセージやレモンバームを加え、オーストリアで愛される「アルムドゥードゥラー」のようなすっきりとしたモクテル。
2杯目はグレープフルーツをベースにチャイコーディアルでスパイシーな風味をプラスした、アドベントの期間に親しまれるグリューワインのような味わいのモクテル。
パフェと比較してみると再現性が極めて高い
メインスイーツはモエ・エ・シャンドンを贅沢に使用したシャンパンジュレパフェ
スイーツ&セイボリーを食べた後は、『接吻』をモチーフにしたシャンパンジュレパフェ登場。
クリムトの黄金時代を代表する作品『接吻』の鮮烈なインパクトを、モエ・エ・シャンドンを贅沢に使用したシャンパンジュレパフェで表現した。
パリパリしたレモンチュイールで抱擁する男女の背景のゴールド部分を、ホワイトチョコレートで男女を表現している。パフェ上部のレモンクリームの層とモエ・エ・シャンドン モエ・アンペリアルを使用したシャンパンジュレの層はキャラメルチョコレートの層で仕切られており、パリッと割って混ぜ合わせて口に運ぶとなめらかで甘酸っぱいレモンクリームとシャンパンジュレの華やかなマリアージュで至福の時。ジュレはシャンパンに白ブドウジュースを加えていて食べやすく仕上げている。ジュレの中のチョコレートで男性が身にまとう衣装を、赤スグリで女性の衣装を表現。パフェの下層部には爽やかな甘さの青リンゴクリームとリンゴのブランデー「カルヴァドス」をアクセントにしたガナッシュもあり、濃厚で大人の味わいのパフェ。アルコールの風味がしっかりときいていて、お酒の弱い人だとパフェを食べ進めていると頬がほんのりピンク色に変化する。これからのホリデーシーズンにぴったりの大人のパフェ。シャンパンとともにシャンパンジュレパフェをいただくこともできる。
この絵画では二人の甘美なキスに目を奪われるが、足元を見ると花が咲き乱れている。この花畑をパフェの台で表現。メズム東京の熟練スタッフが4カ月という歳月を経て完成させたアフタヌーン・エキシビジョンはアートを鑑賞するようにクリムトの絵画を味わえる。この機会に五感でアートを堪能してみることをオススメしたい。
シャンパンジュレパフェと色鮮やかなペアリングモクテル
シャンパンジュレパフェのペアリングモクテル
ピーチジュースをベースにグレナデンシロップやローズレモネード、チャイティーをブレンドしたノンアルコールカクテル。
ほのかな酸味と甘さがあり、色鮮やかなモクテルは、シャンパンジュレパフェとペアリングすることで、人気カクテル「ベリーニ」を連想させる味わいに。ロマンティックなシーズンにふさわしい華やかなマリアージュで心ときめくひとときを恋人やご家族とともにクリムトの世界に浸るのはいかがだろうか。
平日1日20食限定で、2022年11月14日~2023年3月31日までの期間限定で味わえる。
※メニューにはアルコールを使用しておりますので、未成年の方や運転を予定されている方への提供は控えさせていただきます。
アフタヌーン・エキシビジョン『キス』
2022年11月14日(月)~2023年3月31日(金)の平日1日20食限定
14:00~ / 14:30~ / 15:00~
メズム東京16階 バー&ラウンジ「ウィスク」
5,600 円 (消費税・15%のサービス料込)
https://www.mesm.jp/restaurant/whisk.html
(前日の17:00までの予約が必要)
※メニューにはアルコールを使用しているため、未成年の方や運転を予定されている方への提供は控えさせていただきます。