メズム東京でアフタヌーンティー

『パール(Pearl)』を楽しむ

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バー&ラウンジ 「ウィスク」

2020年4月に竹芝にオープンした「メズム東京、オートグラフ コレクション」は、JR東日本グループとマリオット・インターナショナルが初提携した「これまでにない新しいホテル」をテーマにしたラグジュアリーホテルだ。「オートグラフ コレクション」とはマリオット・インターナショナルのブランドの中でも、厳選された個性的な独立系ホテルが加盟するコレクションラインであり、唯一無二の魅力ある体験を提供する独立系ホテルの総称である。

 

ホテルの16階にある「バー&ラウンジ ウィスク」は、東京の絶景が見られる開放的なホテルラウンジである。ここのコンセプトは「芸術家のアトリエ」で、開業以来絵画を題材にしたアフタヌーンティーを提供している新感覚のパブリックスペースだ。

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アフタヌーン・エキシビジョン『パール(Pearl)』

今回ご紹介するアフタヌーン・エキシビジョンの第6弾はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにした企画である。フェルメールは、日本でも大人気の17世紀オランダを代表する画家で、フェルメール自身や絵画の世界観を題材にした『パール(Pearl)』が期間限定で提供される。

 

フェルメールの生涯や当時の人々の食文化をイメージして8種類のスイーツ&セイボリーや、ペアリングでモクテルをいただく事ができる。そしてフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を表現したケーキとペアリングモクテルは、まるで絵画そのものを思わせるエレガントで繊細な作品に仕上がっている。その芸術的なアフタヌーンティーを楽しみながら午後のひとときを堪能してみてはいかがだろうか。

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スイーツ&セイボリー8種&ペアリングモクテル

左から

 

《タイガーブレッドバーガー》

オランダ発祥と言われ、カリッとした表面の模様が特徴的なパンのタイガーブレッドで、ジューシーな自家製粗挽きハンバーグやチェダーチーズをサンドしている。また、フェルメールが誕生した1632年頃のオランダでは、三十年戦争の終焉により他国との貿易で得たスパイスが盛んに流通していたと言われており、ナツメグやブラックペッパーなどのスパイスをハンバーグに混ぜ込むことで、当時の時代背景を再現している。

 

《セモリナプディング》

オランダで親しまれているデザートのひとつ、セモリナプディング。小麦粉の一種であるセモリナ粉と牛乳をゆっくり煮詰めて焼き上げ、ベリーのソースをかけて仕上げている。香りづけのシナモンとの絶妙なバランスや、セモリナ粉特有のもちっとした食感が頂ける。

 

《パート・ド・フリュイ》

20~30代の頃、安定した生活を送っていたフェルメールは、高級品で画材として使用されるものではなかったラピスラズリが原料のウルトラマリンを、顔料として絵画に取り入れていている。「真珠の耳飾りの少女」でも目を引くこのウルトラマリン色を、グレープフルーツやライチをゼリー状に固め、爽やかな風味のパート・ド・フリュイで表現している。

 

《パンプディング》

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」に描かれる食材をパンプディングで再現している。牛乳に浸したパン・ド・カンパーニュ(田舎風のパン)のしっとりとした味わいと素朴な甘さが、当時の食生活と絵画に描かれた人々の日常を連想させる一品である。

 

《ワインゼリーシャーベット》

絵画「紳士とワインを飲む女」に着想を得た一品。アルコール分は飛ばしつつも、赤ワインならではの芳醇な赤ブドウの風味が口いっぱいに広がる。井戸水がまだ飲むことができなかった当時、水分補給としても親しまれていたワインに思いをはせ、これからの季節にぴったりのひんやりスイーツである。

 

《スペキュラース・サレ》

オランダでは、ミラのニコラオスの日やクリスマスに食べられているクッキー。近年、フェルメール初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」が修復され、背景に描かれた弓矢を持ったキューピッドの姿が公開されたことにちなみ、天使を模した形に。シナモンやジンジャーなどのスパイスを加えて香ばしい風味のクッキーは、長期保存が必須であった当時を再現して、硬くザクザクとした食感である。

 

《パンネクーケン》

オランダの家庭料理であるパンネクーケンは、少し厚めのクレープ生地のような食べ物で、モチモチとした食感が特徴。オランダの名産品であるゴーダチーズの濃厚な口当たりと、オランダ産のホウレンソウや、オランダで古くから親しまれているチコリのシャキシャキ食感とともに楽しめる。

 

《タルトプルーン》

17世紀頃オランダで出版された料理本のレシピをもとに再現したタルトプルーン。夏から秋にかけて旬のプルーンの甘酸っぱさと果肉感がしっかり伝わる食感、しっとりとしたアーモンドクリーム生地の優しい甘さが絶妙な一品。

 

■ペアリングモクテル:ハイビスカスティー / リンゴジュース / ホエー / ソーダ / レモン

 

オランダの名産の一つであるリンゴをイメージしたノンアルコールのモクテル。ルビー色が鮮やかなハイビスカスティーとリンゴジュースをベースに、ホエーシロップで味に柔らかみとまろやかな酸味を持たせている。さらに、ソーダとレモンを加えることで暑い季節にもぴったりあう。ドライアップルを添えて、まるでリンゴそのもののような可愛らしいドリンクだ。

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ケーキ&ペアリングモクテル

ふんわりとした食感のローズムースが、絵画の少女のような優しく上品で女性らしい味わい。ローズの香りと、ラズベリー、ブルーベリーの酸味の華やかなマリアージュが口いっぱいに広がる。外側のマスカルポーネは柔らかくフワフワとした食感で、繊細である。底に敷かれたパイ生地は、ミルフィーユのようにサックリとした口当たりで、甘いクリームとのバランスが絶妙。

周りには、絵画の中でも黒い背景に映える印象的な青と黄色の美しいターバンをイメージし、フェルメール・ブルーに仕上げたホワイトチョコレートとクレープを添えている。まるで絵画そのものを見ているように、美しく上品に再現された質感も堪能できる。

 

【真珠の飴】

ひとつひとつが手作りの飴細工。真珠を割ると、中からパッション&オレンジの酸味と甘みが、バターのコクと合わさった香り高いソースがあふれ出ている。添えられているクレープに濃厚なソースを絡めれば、フランス菓子「クレープシュゼット」としても頂ける。

 

■ペアリングモクテル:エルダーフラワー / マスカット / レモン / ソーダ

オランダを含めたヨーロッパ地域の夏の定番ドリンク、エルダーフラワー・コーディアルをイメージしたモクテル。エルダーフラワーを砂糖水に漬け込んで作った自家製シロップに、マスカットジュースとソーダを加え、さらにレモンで酸味がしっかりときいている。ケーキの甘みとドリンクの酸味の絶妙なハーモニーを楽しんでほしい。

 

 

 

アフタヌーン・エキシビジョン第6弾『パール(Pearl)』

2022年7月1日(金)~10月31日(月)の平日15食限定

14:00~ / 15:00~

メズム東京 16階 バー&ラウンジ「ウィスク」

5,350 円 (消費税・15%のサービス料込)

https://www.mesm.jp/restaurant/whisk.html

(前日の17:00までの予約が必要)

 

text by 山内 和也