伝統と躍進!生まれ変わった帝国ホテル 東京 タワー館の地下レストラン
バルメニュー
1890年(明治23年)開業の帝国ホテルは、マリリン・モンローやチャーリー・チャップリン、ヘレン・ケラーといった世界的な著名人も迎えた「日本の迎賓館」。それから幾星霜、おもてなしの長い歴史は、現代にも脈々と受け継がれている。時代によって変化するニーズに対応しつつ、訪れる人を楽しませてくれる帝国ホテルの、いま最も新しいところを紹介しよう。
帝国ホテル 東京では、11月1日にタワー館地下1階がリニューアルオープン。新規の店もあり、今まで以上に賑やかな雰囲気に。
「帝国ホテル 寅黒」のエントランス
新規オープンとなったのは「帝国ホテル 寅黒」。ここは、ミシュランガイド2022で三つ星の「神楽坂 石かわ」の石かわグループとアライアンスを組んで誕生した、帝国ホテル直営の日本料理店。
エントランスには金魚が泳ぐつくばいが置かれ、モダンでありながらもしっとりとした和の空間。
接待や内輪の集まりにも最適な、6名様用と4名様用の個室もある。
座席からは、カウンターの向こうで忙しく働く料理人の姿が見えて、ライブ感もひとしお。
料理はお任せのコースのみ。厳選された季節の食材が楽しめる。帝国ホテルがおりなす、日本料理の世界を心ゆくまで堪能したい。
営業時間
火~土曜日
17:00~22:00(ラストオーダー 20:30)
※日、月曜日、祝日定休(月曜日が祝日の場合、日曜日営業)
TEL.03-3539-8224
「ラ ブラスリー」店内
また、2020年4月から休業していた、「ラ ブラスリー」(1983年開店)も11月1日にリニューアルオープン。赤いソファとモザイクタイル、そしてフランスからの絵画が飾られた空間は、訪れる人を本場フランスのブラスリーにいざなう。フランスはじめヨーロッパ各地で腕を磨いた東京料理長杉本 雄シェフの創り出すメニューは、素材を楽しむフレンチ。SDG'sも意識し、サステナブルな視点で創るメニューの数々も。また、食品ロスが出ないよう、ステーキの付け合わせなどは好きなものを選ぶことができる。さらにここではスペシャリテとして、かつて帝国ホテルを訪れた要人たちに振る舞った、伝統のメニューも楽しめる。長い歴史と最新のダイニングシーンの融合を、「本場のパリのブラスリーのような 気取らない雰囲気の中で 心ゆくまで料理とワインをお楽しみいただく」というコンセプトのもと、楽しんでみたいものである。
営業時間
火~土曜日
昼食 11:30~14:30(ラストオーダー14:00)
夕食 17:00~21:30(ラストオーダー20:30)
日曜日·祝日
11:30~20:00(ラストオーダー 19:00)
※月曜日定休(月曜日祝日の場合営業、翌火曜日休み)
TEL.03-3539-8073
ホテルバル店内
さらに帝国ホテルはホテルバルをスタート。2024年から12年をかけての建て替え工事が始まるが、全て完成となる2036年には、世代も変わってしまって、ホテルのあり方も変化しているに違いない。帝国ホテルは、いまご利用いただいているお客様、またこれからご利用いただける次世代の方にもホテルを使ってもらいたいという思いを込めている。
ブルーを基調としたスタイリッシュな空間は、インテリアデザイナー、森田恭通氏のプロデュース。ところどころ、イラストレーターSHOGO SEKINE氏のアートペイントもあり、帝国ホテルのイメージを程よく覆してくれる。ここでは、リーズナブルな価格帯で楽しめる、フレンチと和の融合がオススメ。これらは石かわグループと東京料理長杉本シェフのフュージョンメニュー。例えば、「キッシュー」は、シュー生地を使ったキッシュ。また「エビージョ」は、エビとアヒージョをもじっていて、遊び心が楽しい。そして、
「蓮(レン)かれー」は、石かわグループのレストラン、「蓮 三四七」でもコースメニューとして出しているメニュー。
カジュアルなメニューには、肩肘張らず、気軽にホテルバルを使ってもらいたいという思いが込められている。観劇後の一杯や、近隣の店の喧騒を避けての一杯にはぴったりの空間である。
オープンを記念して、ホテルバル利用のサブスクリプションサービスも始まり、月8800円での「ワンドリンクプラン」では、バルメニューの対象ドリンクを1日につき1杯無料で楽しむことができる。サービス開始日から1ヶ月ごとの自動更新で、期限はなし。毎日仕事帰りにここに立ち寄り、おしゃれなブルーの空間と1杯のドリンクを嗜む、といった非日常感も楽しめる。
営業時間
火~土曜日
17:00~22:00(ラストオーダー21:30)
日曜日·祝日
11:30~20:00(ラストオーダー 19:00)
※月曜日定休(月曜日祝日の場合営業、翌火曜日休み)
TEL.03-3539-8073
130年超の歴史を刻む帝国ホテルは、移り行く時代の様々なニーズに対応しながら、次世代に向けてさらなる躍進を目指している。
帝国ホテル 東京
〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
TEL: 03-3504-1111
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/index.html
text by 松田朝子